bashにllコマンドを設定する方法

2022/10/28
2019/05/26

はじめに

CLIでファイル操作をする時、 ls コマンドを頻繁に使うと思いますが、オプション無しの ls コマンドでは不十分ですよね。

おそらく ls -la というオプションをつけて毎回操作していると思います。これが結構面倒臭いです。

本記事では、bashにエイリアスを設定することで、ll コマンドを用意する方法をご紹介します。

環境

  • macOS Mojave 10.14.3
  • iTerm2

llコマンドとは

タイトルにもある ll コマンドですが、これは ll である必要はありません。

ls -la の省略形として世間一般っぽくなっているだけみたいですね。

今回は エイリアス という機能を使用しますので、自分で自由に決めることができます。

エイリアス設定前

ls コマンド、またはls -la の実行結果です。

ls だけでは情報量が不十分かつ見にくいですね。かといって毎回 ls -la を入力するのはちょっと煩わしい。

エイリアス設定後

エイリアスを設定することで ll を入力するだけで ls -la と同じ結果を出力するようになります。便利!

設定方法

bashにエイリアスを設定していきます。

.bashrcの用意

エイリアスの設定は、 .bashrc に書くことで適用されます。

$ cat ~/.bashrc

まず、上記コマンドで .bashrc ファイルが存在するか確認します。

cat コマンドはファイルの中身を表示するコマンドです。

$ cat ~/.bashrc
cat: .bashrc: No such file or directory

上記のようにファイルがない場合は touch コマンドでファイルを作成します。

$ touch ~/.bashrc
$ touch ~/.bash_profile

.bash_profile は .bashrc を読み込むためのファイルです。(本記事では深く説明しません)

エイリアスの設定

.bashrc に以下の記述をコピペします。vimとかテキストエディタで開いてください。

alias ll='ls -la'

これは、 ll コマンドを入力した際に ls -la に変換して実行してくれるという意味です。

なので必要に応じて ll の部分は自由に設定しちゃってください。

先ほど、touchコマンドでファイルを新規作成した人は .bash_profile に以下の記述をコピペしてください。

if [ -f ~/.bashrc ] ; then
. ~/.bashrc
fi

エイリアスの確認

設定が終われば、bashを一度再起動して先ほどの設定を読み込ませます。

$ source ~/.bash_profile

ll コマンドを使用してエイリアスが適用されていることを確認します。

おまけ

私が普段使っているエイリアスを紹介します。同じ要領でエイリアスを追加して使うことができます

alias ll='ls -la'
alias mk='touch' # 新規ファイル作成 (mkdirに寄せて使いやすく)
alias de='cd ~/Desktop' # デスクトップに移動する
alias c='clear' # コマンドラインの表示を消す

まとめ

bashにエイリアスを設定して、 ls コマンドを便利にする方法を紹介しました。

快適なbashライフの始まりですね〜(筆者はまだまだ使いこなせてないです)

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